樂吉左衞門の茶室。(写真提供:竹中工務店より)
深い軒と波をイメージした石の縁が水面への広がりをつくります。
露地、寄付き、腰掛、小間と長い道行きを経た先にあるこの茶室。
考えに考え抜かれた空間は、
世界中から集められた厳選素材によって構成されています。
贅を尽くしたその趣向は、市中の閑居とはむしろ対極を為します。
比類すべきは秀吉の黄金の茶室。
この空間にあるのは、果たして美か醜か?
樂吉左衞門の茶室。(写真提供:竹中工務店より) &n … “美か醜か” の続きを読む
樂吉左衞門の茶室。(写真提供:竹中工務店より)
深い軒と波をイメージした石の縁が水面への広がりをつくります。
露地、寄付き、腰掛、小間と長い道行きを経た先にあるこの茶室。
考えに考え抜かれた空間は、
世界中から集められた厳選素材によって構成されています。
贅を尽くしたその趣向は、市中の閑居とはむしろ対極を為します。
比類すべきは秀吉の黄金の茶室。
この空間にあるのは、果たして美か醜か?
美しさに仕掛けあり。 & … “美しさの仕掛け” の続きを読む
美しさに仕掛けあり。
再び、京都視察からのレポートです。
佐川美術館のカフェのサービスカウンター、
ここにも様々な仕掛けが見られます。
カウンターの高さは、通常よりやや高め、
中の厨房が見えないようになっています。
バックカウンターは、人の背の高さに抑えられ
空間の抜けを作り出しています。
さらに、間接照明を仕込ませるなど
空間を気持ちよく見せる仕掛けが満載です。
先週の新周南に投稿された記事です。 (クリックすると拡大します) … “まちの使い方を変える(2)” の続きを読む
先週の新周南に投稿された記事です。
(クリックすると拡大します)
今回の地震では、多くの方が被災されただけでなく、
自分の住んでいたまちを失いました。
どんなに寂れたまちだとしても、
自分が暮らすまちには愛着があるものです。
我々も、
自分のまちを大切にしていかなくては、
との思いが強くなります。
まちの使い方を変えることでまちを再生していきたい、
改めてそう強く思います。
東日本大震災で被災された皆様へ 心よりお見舞い申し上げます。 大津波によって多くのまちがなくなりました。 自分の住んでいたまち、そして仲間が一瞬にして消えるという衝撃、そして失望。 この失望を … “お祈り申し上げます。” の続きを読む
東日本大震災で被災された皆様へ
心よりお見舞い申し上げます。
大津波によって多くのまちがなくなりました。
自分の住んでいたまち、そして仲間が一瞬にして消えるという衝撃、そして失望。
この失望を明日への希望に変える強い気持ちが必要です。
この状況をなんとしても乗り越えて、
まちの復興を目差さなければなりません。
おいしいそばをいただきました。 &nb … “食事も大事” の続きを読む
おいしいそばをいただきました。
建築視察といいながら、まずは腹ごしらえ。
美術館のレストランやカフェは、どちらかというとおまけのような場所で
料理もきどっているわりにおいしくなかったりします。
以前、NYのメトロポリタンやMOMAへ行ったことがありますが
レストランはとてもアクティブで楽しい場所です。
美術館に行ったら、そこで過ごす時間のすべてを心地よく味わいたい。
そんな思いを佐川美術館は満たしてくれているようです。
落ち着いた空間で、おいしい時間を頂きました。
整然と並んだ椅子たち。 … “すべてが、美しくあれ” の続きを読む
整然と並んだ椅子たち。
佐川美術館にあるカフェの待合の風景です。
椅子に座ると、ガラス越しに豊かな風景を望むことができます。
「すべてが、美しくあれ」と願わんばかりの ”しつらえ” です。
この ”しつらえ” から、この美術館のポリシーがにじみ出ています。
大きな空と広がる水盤。 … “佐川美術館” の続きを読む
大きな空と広がる水盤。
滋賀県にある佐川美術館。
広大な敷地の中につくられたのは、贅沢な水面。
この広い場所をあえて建物で埋め尽くさず、庭としても作りこまず、
ただただ、単純に水だけで表現し切っています。
表現の材料を絞ったところに生まれるのは「大いなる余白」。
この余白がこの場所にクオリティを与えています。
週末に京都へ行ってきました。 &nbs … “京都建築視察” の続きを読む
NHKの「美の壺」、益子焼で紹介された濱田庄司。 & … “生まれ出たもの” の続きを読む
NHKの「美の壺」、益子焼で紹介された濱田庄司。
柄杓を使って、釉薬を大胆に流し掛けて描かれた奔放な線。
浜田は言います。
「つくったものというより、生まれ出たものと呼べるようなものになってほしい」
自我を殺し、無の境地で、流れ出る液体(自然)と同化した瞬間に生まれる
唯一無二の世界観があります。
今までまったくわからなかったこの大皿の良さに
この瞬間、一気に目覚めました。
白川静の本が出てきました。   … “まちの貴重品、登場” の続きを読む
白川静の本が出てきました。
和風の門扉に合わせた表札をつくるために
新町通りにある有吉有文堂印房を尋ねたところ、
この本が出てきました。
氏は、漢字研究に多大な功績を残したことで知られますが
この本をしっかり研究しているとは、さずが有吉さん。
これらをもとに、手彫りで表札や印鑑をつくります。
ちなみに、昨年創業100年を迎えた我がまちの老舗です。
現在では石彫りはやめたそうで
今回は一位(いちい)の木に彫ってもらいます。(写真左の木)
このような本格的な表札は日頃はあまり縁がないですが
それだけに、出来栄えが楽しみです。