臼杵の家、足場解体

臼杵の現場では外壁の杉板が仕上がり、足場が撤去されました。
(写真は住想さんから送ってもらったもの)
 
外観は、住宅街のまち並みに違和感なく馴染むように
ボリュームを分割して、何気ないスケール感に落としています。
 
 
外壁の杉板は無塗装で、
時間の経過とともに日光や雨によって風化しながら
臼杵の古いまち並みに馴染んでいくことを目論んでいます。
 
 
 
 
 
道路南側から見た外観
 
建物の表になるこちら側は開口の位置や形をシンプルにすることで
杉板の表情がより際立つようにデザインしています。
 
 
 
 
 
 
軒樋部分のディテール
黒い軒樋に合わせて、樋受け金物も色合わせしてもらいました。
 
細かいことですが、
素材や色数が整理されてとてもすっきりした表情です。
 
 
 
 
 
室内の下地工事も進んでいます。
リビング部分は土間コンクリートの上にスギの厚板を貼って仕上げていきます。
 
 

何気ない風景@東山町

駐車場の後ろは崖!
 
しかも車路は下り斜面で、後ろには頼りないフェンスのみ。
操作を誤れば、間違いなく崖下に転落です!
 
 
 
 
 
 
 
角度を変えてみると崖下までの高さがよくわかります。
 
切通しのような道に面したこの敷地、
高台の地形をその時々の要請によって人工化していった果てに
できたと思われる、思いっきり変形の立体的空間です。
 
なかなかのスリリングなこの風景、
海外では時々見かけることもありますが
安心安全には人一倍うるさいこの日本にもあったんだ・・・
 
 

臼杵の家、外部工事進行中2

臼杵の家、外部工事の確認と内装工事の打合せに行ってきました。
 
外部はかなり工事が進み、
外観のシルエットがはっきりわかるようになりました。
横長の平屋部分と深い軒下が安定感のある姿を生み出しています。
 
 
 
 
 
 
道路側の玄関部分では、
4人がかりで2.2m幅の大きな金属製の庇が取付られました。
 
 
 
 
 
 
カウンター部分に開けられた横長のピクチャーウインドウ
あえて窓高さを絞り込んで。風景を切り取っています。
 
 
 
 
 
 
カウンターに使用する約5mのスギの一枚板。
木目や色合いも渋みがあり、なかなか風格のある一品です。
 
お施主さん立ち会いのもと、風合いや表情を確認し
この板で進めることが決まりました。
 
 
 
 
 
 
ダイニングスペースから玄関を見ると
防湿シートを透かして入ってくる光が拡散して
工事中なのになんだかとても気品が漂う感じになっています。
 
この部分は壁でふさがれるので実際には光は入らないのですが
左脇カウンター部分のスリット窓と背後の掃き出し窓から
やや抑え気味の光を取り入れることにしています。
 
これらの光のまわり込みがどのように空間を色付けてくれるのか
とても楽しみです。