大神の家では室内の板壁仕上げ工事が始まっています。
本来下地用に使うヌキ板によるざっくりとした仕上げは
新建材のような表面的なキレイさとは対極的で、ちょっとワイルドです。
山小屋のような表情も連想させますが
開口部まわりは意識的にすっきりと納めてもらい
壁が切り取られているイメージをクリアにしています。
開口部の上側は壁勝ちにして窓枠を目立たないように納めています。
逆に開口部の下側はホコリ溜りになりやすいので
超仕上げの板材を枠勝ちにして掃除がしやすいように配慮しています。
ざらつきのある壁板との違いがわかるでしょうか?
壁の表情
仕上げ用の板ではないので木目も節もラフなところがあり
留めていたバンド部分の日焼け跡もあるがままに使っています。
粗めの素材に対し、大工さんの仕事はとても丁寧です。
この粗めと丁寧の掛け算が、常識的な壁とは違う
新しい空気感を空間に与えてくれると期待しています。