湯野のプロジェクト、始動

広い敷地の奥にそそり立つ松の大樹
 
元旅館の跡地は、扇状地の一部になっていて
手前の道路に向かって緩やかな下り斜面を形成しています。
 
松の大樹の左手前には既存の大浴場が残っています。
この大浴場に、新たな温浴施設を加えて
湯野の里に活気を生み出すプロジェクトが動き出しました。
 
 
 
松の大樹をシンボルツリーに見立て
扇状地のもつ広がりを素直に生かして新たな施設を松の木の右側に配置
 
末広がりに開ける風景がこの山里の風景と溶け合うように
この場のもつ豊かな風情を引き立てるべく、デザインをまとめていきます。
 

宇部の家 工事開始

宇部の家の工事がついに始まりました。
 
築85年の木造家屋は地盤の不同沈下などにより
あちこちに骨組みの歪みが発生しています。
 
その歪みを矯正するために基礎が接している地面を掘り下げ
コンクリート基礎を打設し、ジャッキによって家のレベルを矯正します。
 
 
 
 
 
 
家をジャッキアップするため、
基礎とつながっている玄関土間などのコンクリートを解体しています。
 
 
 
 
 
 
玄関の引違い戸は愛着のある一品のため
建主と相談し、再利用する予定です。
 
 
 
 
 
 
玄関引戸の敷居レールも年季の入った質感に味わいがあり
できるだけ再利用したいと考えています。
 
 
 
 
 
 
家の西側の座敷部分はかなり地盤が下がっているため
基礎下の地面を彫り込んで矯正していきます。
 
 
 
 
 
 
基礎の長石の下にあった土は、新たなコンクリート基礎のレベルまで掘り下げ
レベル調整するためのジャックで支えていきます。
 
これらの工事は機械で行うことのできない人力の仕事になるため
それなりの時間と手間がかかります。
 
それでも、これらの手間をかけることによって
これからの何十年かを愛着のある家とともに
安全に暮らすことを可能にしてくれるのです。