内部の改修塗装
なんども試作を重ねて選んだ濃い目の色が空間の新たなアクセントになります。
モルタルで薄く下塗りした上に
骨材入りの石灰でさらに薄塗りして仕上げ前の下地を作っていきます。
粗塗りしたのち、まるでケーキに生クリームを塗りこむように
コテで平らな面に均していきます。
コーナーは出隅用の小さなコテを器用に使いながら
シャープな面を出しています。
このあと、1日置いて、いよいよ仕上げ塗りです。
こちらはレントゲン室のドア改修
元は壁仕上げに合わせた木製ドアでしたが、
鉛入りで重量があるため、長年の使用で歪みが出ていました。
改修では強度を優先してスチール製のドアに変更。
壁仕上げに近い色合いのダイノックシートを貼って仕上げます。
ドア枠を建て込んでいるところ。
壁を傷つけないために元のドア枠は残し、
最小寸法の隙間で新しい枠をはめ込むため、取付はなかなか大変そうです。
なんとか枠がはめ込まれたところ。
元のドア枠の内側にしっかりとはめ込まれました。
外部では屋根周りの雨仕舞いなど、劣化がないか確認。
屋根の幕板部分はガルバリウムの角波鋼板
よく見ると、汚れのほかに若干のもらいサビなど、経年の劣化が見られます。
ガルバリウムの原板なので遠目にはそこまで劣化が目立ちませんが、
これからさらに20年程度の使用に耐えうるように
原板に近い同等の色で保護塗装して仕上げます。
軒先の部分に漏水を発見
屋根は建物の外側まで張り出しているので
直接室内に雨が漏ることはありませんが
下地部材の劣化を防ぐため、防水処理を施します。