公園になった御幸通
道路を移動空間だけでなく滞在空間として使えるようにする、
国が進める通称「ほこみち制度」による社会実験が行われました。
1日限りでしたが、昨日は天気もよくとても過ごしやすい気候で
幅50mの駅前大通りが市民に開放されました。
車が入ってこない広い通りは穏やかで、かつなにより安全で
子供を連れた家族連れで賑わい、お年寄りもゆったりと過ごしていました。
通りにはイスとテーブルが置かれ、キッチンカーも3台出店、
御幸通のシンボルツリーであるヒマラヤスギがつくるほどよい木陰で
のんびりと過ごす、気持ちのいい時間でした。
キッチンカーも好評のようで行列ができることも。
御幸通は太平洋戦争の空襲で焼け野原になったまちの中心に
戦後復興事業の象徴として生み出された通りです。
車が今ほど多くない時代に計画された幅50mの通りは
地方ではまだ珍しかった街路樹のある豊かな街路です。
経済成長とともに車社会に対応してきた大通りは
環境の時代を迎え、車から人へと変化する兆しが見え始めています。
周南市の戦後復興を支え、歴史遺産でもあるこの通りが
近い将来、本当の公園になることを期待したいと思います。