湯野の温浴施設は絶賛、大工工事が進行中
年明けから始まる浴室の左官工事に間に合わせるため
浴室の工事が佳境を迎えています。
「月」という名の貸切風呂では
8畳ほどの空間に大工さん2名で防水シートと胴縁の取付中
天窓から差し込む光
北向きの風呂の室内はあえて閉鎖的で暗めにして
天窓からの光が印象的な空間になるよう設計しています。
もう一つの貸切風呂 「壺」
こちらは庭に繋がる半露天にもできる開放的な浴室
2つの円が重なるようなかたちの浴槽は
茶道裏千家で使われるツボツボ文様から引用されています。
2つの貸切風呂に使われる壁と天井の杉板
黒く着色されたほうは「月」の壁・天井用
生地仕上げの方は「壺」の天井用
もともとは予算の都合で節のある板を使うはずだったのですが
材料手配の都合で、節のない上物が入ってきました。
いずれもとても綺麗な表情です。
今年の工事は今日が仕事納め
工期が短い中、怒涛の勢いでここまで進んできましたが
年が開けると、さらにボルテージが上がっていきます。
自分の仕事として、これまでにない厳しいスケジュールですが
それでも、この場所の個性が少しでも引き出されるように
そして、時間を忘れてしまうような心地よい場所になるよう
引き続き取り組んでいきます。