神勝寺の境内の裏山を上った先、
道路を挟んだ飛び地に姿を現したアートパビリオン
名和晃平作 「洸庭」
神勝寺の母体である常石造船をイメージする船形の造形が宙に浮いています。
その造形は寺院の屋根を連想させながらも宇宙船のようでもあります。
船を持ち上げた列柱はプロポーション、質感ともやや唐突ですが
純粋な形態は、建築家というよりアーティストらしい造形感覚です。
下から見上げたところ
建物全体がサワラのこけら葺きで覆われていて、
その丁寧な仕事ぶりととも、独特の質感を表しています。
実は、パビリオンの最大の見せ場は、この「船」の中にあります。
それはこの地を訪れて味わってみられることをお勧めします。
2016.12.16