修学院離宮、竹垣
6/16の竹垣でも触れましたが、ありふれた素材を精緻に仕上げています。
竹を並べた縦のリズムとそれを留める釘の横のリズムが
別々のレイヤを重ね合わせたような重層する表情を醸し出しています。
その竹垣の笠木、端部のディテール
山形の断面に被せた板金が数ミリ出ており、わずかに水を切ろうとしています。
ディテールというにふさわしい、緻密な仕上がりです。
竹垣足元の石垣
亀甲に象られた石が隙間なく組み合わされて
素材の風化によって、その目地すらも曖昧になっています。
これらの仕事に共通するのは、
飾り立てることではなく、緻密な仕事の積み重ねによる存在感。
一体どれほどの手間がかかっているのだろうと
想わずにおれない、仕事ばかりです。
2017.6.29 設計事務所 TIME