櫛ヶ浜の家、既存棟と増築棟のそれぞれに工事が進んでいます。
既存棟道路側の屋根、
破風を漆喰で塗り込んだ姿は改修前の意匠を引き継いでいます。
下野の屋根、水切り瓦の継ぎ目も改修前の姿に合わせ
ひとつひとつ漆喰で固めています。
玄関引戸のサッシュ枠がようやくはまりました。
準防火地域に対応した4枚引戸の防火窓はないのですが
町屋らしい間口広さを生かすため、防火袖壁とサッシュラインのセットバックで
延焼ラインをかわし、なんとか元の意匠と機能を両立しています。
既存棟から増築棟への渡り廊下。
ほの暗い既存棟から明るい空間へ
まるで100年ほどの時間をタイムスリップする気分です。
敷地両側に隣家が迫る密集市街地ですが
思いのほか、光が差し込む明るいリビングになっています。
天窓付きのキッチンも明るく、窮屈さを感じさせません。