尾道にオープンしたLOG、
2回に分けてレーポートします。
まずは、LOGへ至るアプローチから。
尾道の商店街から国道を渡ると見える
道路と並行して走る山陽本線の高架をくぐるトンネルは
まるでにじり口のような坂のまちの入口です。
トンネルを抜けると千光寺公園に至る坂が現れます。
道沿いには所々に雑貨やカフェの小店が営まれています。
メインの坂道には等高線に沿った脇道が幾つかあり
そこにも味のある路地空間が展開しています。
こちらにも。
細い路地ばかりの迷路のような空間は
イタリヤや南フランスなど、地中海周辺の集落に酷似しています。
ときにはこんなものも・・・
狛犬ならぬコマネコ?
坂を見上げるとシュールな刈り込み!
もはやオブジェのようですが
以前東京の谷中で見たのとほぼ同じ造形は
まるでデジャヴのよう。
のぼってきた坂を振り返ると
家々の間に尾道のまちと海が見えてきます。
平地の少ない地形を生かして発展したまちの風景は
車社会の地方都市とはまったく異なっていて
古くて不便でも、深みのあるくらしの営みが息づいています。
さらに、今やその先の未来へ向けて
独自の文化がふつふつと発酵を続けています。
2018.12.8 設計事務所 TIME