川棚温泉にあるコルトーホール、
そこで開催されている堀尾寛太さんの展覧会を見てきました。
作品が展示してあるバックヤードツアーにも参加、
日頃は入れない建物の機械室や倉庫などを案内いただき
ダクトや電気ケーブルと同化したような作品を見学。
その際、この建物のちょっとしたトリビアも教わりました。
それがこれ、
建物の真ん中にある、敷地裏側に抜ける通路(丸で囲ったところ)
この建物や舗装された道路がまだなかった時代、
この場所には、写真左の先にある神社や霊場への参道があったそうです。
その参道のルートを残すべく、作られたのがこのパスだそうです。
学芸員さんの説明にもとづいて
敷地裏にあたる手前の温泉街から参道を歩いてみました。
途中で右に折れて小道に入ると
住宅街の奥に宇宙船のようなホールの建物が出現!
瓦屋根と造形的なボリュームの取合せが秀逸。
さらに歩くとホールの裏側に開いた穴にたどり着きます。
見た目にはまったく神々しくない・・・?
穴の中に進むと表側へ上がる階段が見えてきました。
このバックヤード、
なんとも緊張感のない何気なさですが
逆にここが歴史上の参道であることの謎を深めているような・・・
階段を上がると表通りへ
道路の向こう側に神社へ上がる坂道が見えてきました(矢印部分)
道路側からの見返し
ホール側の階段から道路をまたいで神社に至る坂
2018.10.17 設計事務所 TIME