山口大学の内田文雄先生の講演会を聞いてきました。
山口大学に赴任されてからの18年の間に
様々な場面でお会いする機会をいただきましたが
今年度限りで大学を退官されるとのことで
最終講演を感慨深く拝聴しました。
演題は「耕すように、まちを育てる」
内田先生らしく、ある意味、無骨で泥臭く取り組んできた
建築によるまちづくりの実践をお聞きすることができました。
象設計集団時代、直接担当された名護市庁舎
私も5年前に実際に市庁舎を見学し、
市民に開かれた市庁舎の清々しさを実感しましたが
今回、ご本人から直接お話を伺うことができました。
内田先生はこの二つの考えをもとに
一貫した立場で建築に取り組んでこられました。
建築というと、
見た目のデザインや華々しい話題性がもてはやされがちですが
本当はもっと大切なことがあるのだという思いが凝縮しています。
地域社会に根を生やし、
そこに住む人が元気になり、育っていくための拠り所
先生の哲学が改めて胸に刺さりました。