本丁蔵部での開催された
書家の坂本杏苑さんの個展に行ってきました。
初期の作品から今日までの作品が集められ、
作風の変遷も楽しめる趣向になっています。
主屋の玄関に掛けられた作品
白い画面にモノクロの墨が描く線とにじみによるコンポジション、
坂本さんの心の中にある心象風景が現れているようです。
座敷床の間のしつらえ。
和の空間にしっくりとはまる掛軸。
それぞれのものたちが響き合う美しい空間です。
展覧会の空間構成に使われていた掛軸。
「これは作品じゃないんだけど・・・」と言われたのですが
作者の素顔が垣間見えるような自然な雰囲気がとても気に入ったので
坂本さんにお願いして特別に手に入れ、事務所の打合せ室の壁にかけてみました。
ときはなる松のみどりも春くれば今ひとしほの色まさりけり
古今和歌集の春の歌、
新春にふさわしい風情ともども味わいたいと思います。
2018.1.17 設計事務所 TIME