宇部の家の工事がついに始まりました。
築85年の木造家屋は地盤の不同沈下などにより
あちこちに骨組みの歪みが発生しています。
その歪みを矯正するために基礎が接している地面を掘り下げ
コンクリート基礎を打設し、ジャッキによって家のレベルを矯正します。
家をジャッキアップするため、
基礎とつながっている玄関土間などのコンクリートを解体しています。
玄関の引違い戸は愛着のある一品のため
建主と相談し、再利用する予定です。
玄関引戸の敷居レールも年季の入った質感に味わいがあり
できるだけ再利用したいと考えています。
家の西側の座敷部分はかなり地盤が下がっているため
基礎下の地面を彫り込んで矯正していきます。
基礎の長石の下にあった土は、新たなコンクリート基礎のレベルまで掘り下げ
レベル調整するためのジャックで支えていきます。
これらの工事は機械で行うことのできない人力の仕事になるため
それなりの時間と手間がかかります。
それでも、これらの手間をかけることによって
これからの何十年かを愛着のある家とともに
安全に暮らすことを可能にしてくれるのです。