建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞、
今年はスペインの3人のユニット、RCRアーキテクツに決まりました。
幾何学的でモダンなデザイン要素を使いながらも地域との対話を重視したり、
ランドスケープを深く吟味して周囲の自然環境を生かすデザインなど、
一見地味ですが、とても深みのあるデザインです。
トソル−バジル競技場では、トラックの中に既存樹木を残しています。
一見、なんでもないようなデザインですが、よく考えると実に大胆!
でも、スポーツと自然が見事に融合していて、とても気持ちよさそうです。
審査員のコメントにもありますが、
グローバリズムで疲弊する地域に対して真摯に向き合うその姿勢、
相反する普遍性と地域性の融合を図ろうとするデザインは、
建築という枠を超えて、この時代に多くの示唆を与えてくれそうです。
2017.3.10 設計事務所 TIME