湯野温浴施設は11月初めから工事がスタート、
来年3月の完成を目指して、急ピッチで工事が進んでいます。
中央にそびえる松の大樹をはさんで
左手の既存大浴場はリニューアル工事が進行中、
右手の新築棟はわずかに基礎の型枠が垣間見られます。
新築棟の基礎鉄筋工事
横幅26mの細長い平面に対し、
3.6mグリットで地中梁が組まれて地盤の圧力に対応しています。
貸切風呂の円形浴槽
1.4mの円形を二つ重ね合わせたような浴槽のため
曲面の型枠で正確に型を起こしています。
こちらは軒下に設けられた足湯の型枠
設計期間がかなり短かったため、
幅や深さ、軒下の柱との取合いなど、細かい寸法を改めてチェックしなおし
現場にて施工業者と調整しながらひとつひとつ形をまとめてきました。
床のコンクリートが打ち上がったところ
デザイン上、基礎はできるだけ低く抑えたいところですが
土砂災害なども想定し、床は地面から30センチ立ち上げ
床下のない土間仕上で、万が一の災害後も修繕の負担が軽減されるよう配慮しています。
円形の浴槽もきれいに打ち上がりました。
二つの円形は深さが2段に分かれていて
庭側が全身浴、手前に半身浴ができる形になっています。
半露天の庭や空とつながる空間で
ゆったりと過ごせる時間をイメージしています。
工事が始まってあっという間の1ヶ月でしたが
来週にはいよいよ骨組みの建て方が始まる予定です。