虹ケ浜の家で使う階段板
解体した古い家で使われていた松板を加工し、
新しい階段の寸法に合わせて調整し、再利用します。
ここのところ、古いものを生かして次の時代につないでいく仕事が増えていますが
このプロジェクトでは、古い部材を新しい家にアレンジして、
そこに暮らす人にとっての「愛着」という価値を加えていきます。
こちらは古い家の内縁の欄間に使われていたガラス建具
丸太桁に合わせて高さが調整されていたので
1枚1枚高さ寸法が違うので扱いにくい部材ですが、廃棄してしまうのはなんとも忍びない。
なんとか工夫して生かしていきます。
中桟のディテール
使われている材の質が良く、中桟の細工、表情も素晴らしい。
経済的でシンプルなデザインが主流になる中で
この手間のかけ方はなかなか貴重です。
新しい家と古い部材、新しいデザインと古い表情、
これらの間合いを調整しながら、調和した空間づくりの検討を進めます。
2017.1.27 設計事務所 TIME