駅前図書館、完成見学会

周南市と内藤廣建築設計事務所のご厚意により
建築士会の完成見学会が行われました。
 
 
 
 
 
色温度を抑えた温かい光、
無機質でドライだった駅前に潤いを与えています。
 
 
 
 
 
1階室内はまだがらんどうの状態ですが
奥にスターバックスのカフェ、手前にTSUTAYAの書籍物販コーナーが入り
まちに解放されたにぎわいの基点としての役割を担います。
 
 
 
 
 
スターバックス側からの見返し。
全長65mの長い長い空間は、建物というよりまちのスケールに近い。
スタイリッシュな空間に黄色いボックスがアクセントになっています。
 
 
 
 
 
天井から吊り下げられた行灯状の照明は
内藤廣建築設計事務所のオリジナルデザインです。
 
 
 
 
 
1階の天井高はかなり高く、3.85mあり
天井には全面に周南市鹿野の杉材が使われています。
 
次年度以降、駅前広場が完成したら
ガラス窓を通してまちと一体感のある空間がひろがることでしょう。
 
 
 
 
 
上階へのメインアプローチとなる大階段。
階段脇、吹抜けの壁面は、TSUTAYAで日本一高い本棚となるそうです。
 
 
 
 
 
2階、図書館の書架部分。
本棚は天井いっぱいまでありますが、所々がトンネル状に抜けていて
回遊しながら本棚をめぐることができるようになっています。
 
 
 
 
 
図書室には駅を見下ろせるスペースも設けてあります。
電車待ちの時間、しばしここで本を読んだり、
親子で新幹線を眺めたりする光景が目に浮かびます。
 
 
 
 
 
図書室の西側は駅の自由通路にもつながっています。
シースルーのオープンな空間なので、図書室だけでなく
さまざまな市民活動やイベントにも活用できそうです。
 
 
 
 
 
自由通路側から見た2階図書室
電車を降りて帰宅する人が気軽に立ち寄れる敷居の低さが感じられます。
 
 
 
 
 
3階の屋外スペースと吹き抜け。
吹き抜けを通して、1、2、3階が一体につながっています。
 
 
 
 
 
2、3階のオープンデッキ。
まちにおおらかに開いたオープンスペースです。
来年以降はツリー祭りのベストポジションにもなりそうです。
 
 
 
 
 
30年以上、停滞が続いてきた徳山駅前商店街、
紆余曲折を経てようやく完成した市民の居場所です。
 
交流の種として生まれたこの場所は
これから周南の市民力によって育てられていくことになります。