中国での初仕事で大連に行ってきました。
福岡から大連まで約2時間、あっという間に中国に到着。
大連から車で1時間、内陸部の瓦房店市へ。
空には晴れ間も見えて、PM2.5もそれほどきつくないようです。
このまちのメガ工業団地にある木材加工会社でモデルハウスをつくります。
聞くところによると、中国東北部では始めての戸建て木造住宅になるそうです。
この場所にモデルハウスを建てます。
プレゼンでは中国側と白熱したやり取りがありましたが
日本のクオリティに期待が示され、概ね良好な結果が得られました。
プロジェクトでは立ち止まることは許されません。
早速、現地に地縄を張り、配置をチェック。
モデルハウスの外部に使う木製サッシュを確認。
最新の製作機械が導入されており、寸法精度は十分。
あとは、外壁との取り合いをこちらでアレンジしていきます。
2日目は内装に使う素材の目星をつけるため大連市内の建材市場へ。
いわば建材のショッピングセンターのようなところで
ありとあらゆる国やメーカーの建材を一同に見ることができます。
オーナーと一緒に実際の商品を見ながら、デザインの方向を探っていきます。
写真はTOTO製の便器。
日本では見かけることのないやわらかいデザインの商品があります。
こちらはイタリアのタイルメーカー。
中国人の現在の好みはヨーロッパ調の装飾的なもので、
当事務所がやっているデザインとはずいぶん違います。
それでも、コテコテの王朝風はなんとしても避けたいので
手づくり感や柔らかい表情を出せるものを少しずつ提案していきます。
オーガニックなインテリアをコンセプトに自然石の壁も取り入れる予定、
この壁もいい表情ですが、なぜか扱っているのは水栓金具メーカーのグローエ。
建材市場をあとに、旅順近郊の別荘地へ。
ここで建設中のクラブハウスを視察。
写真は床暖房のパネルで、アルミ材の下に温水パイプが敷かれています。
今回建設する家でもこのタイプを全館に敷き詰めます。
最後にやってきた大連市内の星海広場。
大連は人口600万人、成長を続ける大都市です。
日本とは政治面だけでなく、経済面でも陰りが見え始めているとはいえ、
中国の成長市場は大胆で熱く、ダイナミックに動いています。
彼らのパワーに負けないよう、こちらも真剣勝負で応えていきます。