シロアリに食われた柱、
手で触るとクロワッサンのようにフワフワです。
新しく継ぎ足すのはヒノキの7寸。
掘り込んだ溝部分にジョイント用のボルトが差し込まれます。
ジョイントに入れるロッド状のボルト。
右手で持っている縦のパイプから接着剤を注入、
中空のボルトから木材内部に接着剤を充満させて
木と木、木とボルトを密着させ、鉄の結露も抑えます。
継ぎ足された柱の状況、まさに骨接ぎのようです。
日本人はこのように使えるものを柔軟に生かしながら
建物を維持し続けてきたわけで、今回もその精神を引き継いでいます。