十字架のオブジェ。
屋根の上にちょこんと乗っかっているようなこの十字架、
まるでデッサンの線がそのまま形になっているようです。
教会というと天にのびていくようなイメージがありますが
マティスのデザインした教会は背が高くありません。
そのかわりに、この十字架が高さを補っているようです。
背の低い礼拝堂というボリュームとスケールアウトした十字架。
普通ならとても結びつきそうにないこの2つの造形が
マティスの解釈によってちゃんと教会としての存在感を示しています。