教会に障子の明かり窓。
京都南西部にあるカトリック桂教会。
日系のアメリカ人、ジョージ・ナカヤマのデザインです。
アメリカで育ち、太平洋戦争を経験した生い立ちは
イサム・ノグチにも通ずるところがあります。
日本人以上に日本に対する強い意識は、
ステンドグラスが明かり障子に翻訳されるという
摩訶不思議な空間を生み出しました。
教会に障子の明かり窓。 … “掛け算された日本” の続きを読む
教会に障子の明かり窓。
京都南西部にあるカトリック桂教会。
日系のアメリカ人、ジョージ・ナカヤマのデザインです。
アメリカで育ち、太平洋戦争を経験した生い立ちは
イサム・ノグチにも通ずるところがあります。
日本人以上に日本に対する強い意識は、
ステンドグラスが明かり障子に翻訳されるという
摩訶不思議な空間を生み出しました。
ガラス張りのサンルーム。 … “調和する家 聴竹居” の続きを読む
ガラス張りのサンルーム。
京都の大山崎に丘の上に建つ聴竹居。
昭和3年に建てられた藤井厚二による実験住宅です。
国内ではまだ珍しかった電気冷蔵庫がある一方で
快適で環境をいかにつくるか、模索が行なわれました。
そこにあったのは、
太陽の光と熱、自然の風、そして木陰。
自然を有効(友好)に使い、快適な住まいをつくるという発想でした。
それは、
高気密高断熱の人工環境とはめざすところが違います。
技術という重たい鎧をまとい、自然と敵対するのではなく、
自然の利点を最大限に活かした、自然と調和する家のつくり方です。
京都に残るマイクロコミュニティ。 &n … “マイクロコミュニティ” の続きを読む
京都に残るマイクロコミュニティ。
「ばったん床机」とか「ばったり床机」とか言います。
今風に言えば、収納式のベンチですね。
社会人になったばかりの頃、京都出身の先輩と
行きつけのバーでこのばったん床机の話になり
大喧嘩になってしまったことがあります(笑)。
先輩が言わんとした道具から生まれる人のつながり。
それがようやくわかる年齢になりました。
ダークブラウンの三角コーン。 &nbs … “何気ない風景@京都2” の続きを読む
ダークブラウンの三角コーン。
京都では、古い建物が多く、大事にされています。
この場所でも、何気なく景観への配慮が見られます。
建物の窓や扉の色に合わせたこげ茶色、
三角コーンに色を塗っただけというところがユーモラスで現代的。
小部屋が突き出す風景。 … “何気ない風景@京都” の続きを読む
小部屋が突き出す風景。
長屋のように連なる京都の町屋。
その家々から同じように突き出す不思議な小部屋。
トイレほどの広さで同じようにポコポコと・・・
理由はわからないけど、ここにしかない必然があるのでしょう。
扁額(へんがく)に書かれた文字は「如庵」。 &nbs … “如庵の写し” の続きを読む
扁額(へんがく)に書かれた文字は「如庵」。
この茶室は、日本に3つしかない国宝の茶室のひとつ、
如庵の写しです。
茶室の作者、織田有楽斎は、織田信長の実の弟、
幾多の戦績もある一方、茶を極めた人物です。
実際の如庵の空間を忠実に再現したこの茶室、
普請を指揮した中村昌生氏は、
納得いくまで何度もつくり直したといいます。
この茶室は、単なるコピーとは言いがたいほど
人の心と汗の結晶によって作り出されました。
美しい曲線を描く手すり、 そして明かり窓、照明。 & … “中もスゴイ” の続きを読む
美しい曲線を描く手すり、
そして明かり窓、照明。
ヴォーリズの駒井家住宅は中もスゴイ。
手すり、窓、照明器具などなど、
それぞれが調和したデザインで生活の舞台を豊かにします。
京都は北白川の疎水沿いに建つ ヴォーリズ設計による駒井家住宅。 & … “表情が表すもの” の続きを読む
京都は北白川の疎水沿いに建つ
細部にわたるまでよくデザインが練りこまれています。
家は単なる箱なんかじゃない。
表情の表し方は時代とともに変わるけれど
表情は建物にいのちを吹き込み、人を近づけます。
樂吉左衞門の茶室。(写真提供:竹中工務店より) &n … “美か醜か” の続きを読む
樂吉左衞門の茶室。(写真提供:竹中工務店より)
深い軒と波をイメージした石の縁が水面への広がりをつくります。
露地、寄付き、腰掛、小間と長い道行きを経た先にあるこの茶室。
考えに考え抜かれた空間は、
世界中から集められた厳選素材によって構成されています。
贅を尽くしたその趣向は、市中の閑居とはむしろ対極を為します。
比類すべきは秀吉の黄金の茶室。
この空間にあるのは、果たして美か醜か?
美しさに仕掛けあり。 & … “美しさの仕掛け” の続きを読む
美しさに仕掛けあり。
再び、京都視察からのレポートです。
佐川美術館のカフェのサービスカウンター、
ここにも様々な仕掛けが見られます。
カウンターの高さは、通常よりやや高め、
中の厨房が見えないようになっています。
バックカウンターは、人の背の高さに抑えられ
空間の抜けを作り出しています。
さらに、間接照明を仕込ませるなど
空間を気持ちよく見せる仕掛けが満載です。