南フランス、アンティーブの旧市街、
立ち話をする3人の男女、手前には子供達も遊んでいます。
実は、この3人、すでに30分以上
この場所でずっと立ち話を続けています。
旧市街のまち並みをあちこち散策していたのですが、
この場所に戻ってみるとまだしゃべってる・・・(笑)
でも、それだけこのまちは居心地がよいのでしょう。
迷路のような狭い路地は車には不便極まりないのですが
その分、排気ガスと騒音がなくなり、
なにより、人間が自由に使えるスペースを大幅に増やしてくれます。
そのしくみが、この風景につながっているわけです。
今回、パンデミックは社会に大きなインパクトを与え続けています。
出口はまだまだ先ですが、
次の時代のくらしを考えるなら、今がチャンスとも言えます。
自粛で不便なくらしをどのように快適さに変えていけるのか?
利便性を取るか、居心地を取るか、両者がせめぎ合う中で
上手に折り合いをつけるアンティーブのまちに
我々の意識を変えるヒントがありそうな気がしています。
2020.5.16 設計事務所 TIME