大分・熊本視察17

大分県立美術館、最上階の屋外展示スペースに開けられた楕円の開口。この美術館のクライマックスはどことなくバロックを想起します。2015.8.28 設計事務所 TIME





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大分県立美術館、
最上階の屋外展示スペースに開けられた楕円の開口。
この美術館のクライマックスはどことなくバロックを想起します。

二つの展覧会

村野藤吾の千代田生命ビルヂング(現目黒区総合庁舎)敷地の高低差へ対応した端正な外観です。こちらはオスカー・ニーマイヤーのカノアスの家周囲の自然に溶け込みつつも実にのびのびとした造形です。東京で行われていた別々の展覧会を偶 … “二つの展覧会” の続きを読む





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村野藤吾の千代田生命ビルヂング(現目黒区総合庁舎)
敷地の高低差へ対応した端正な外観です。




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こちらはオスカー・ニーマイヤーのカノアスの家
周囲の自然に溶け込みつつも実にのびのびとした造形です。

東京で行われていた別々の展覧会を偶然にも同時に見てきました。
どちらもモダニズムを超えた優雅な表現があります。

どちらもすばらしいのですが、どちらかと言えば、
私はニーマイヤーの自由な造形が好きですね(笑)

死ぬまでに一度は訪れたい聖地です。

大分・熊本視察16

大分県立美術館、1階の展示ホール。(写真はオープン前)通りに面する開口部はくの字に折れ上がり、全開します。まちに開き、まちとつながる美術館は収蔵庫のような窮屈な従来のイメージを打破。リアルなつながりが手薄になる中、市民に … “大分・熊本視察16” の続きを読む




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大分県立美術館、1階の展示ホール。(写真はオープン前)
通りに面する開口部はくの字に折れ上がり、全開します。

まちに開き、まちとつながる美術館は
収蔵庫のような窮屈な従来のイメージを打破。

リアルなつながりが手薄になる中、
市民にとっての強力な磁場となりそうです。



将軍塚青龍殿と茶室

京都東山の頂きにある将軍塚青龍殿。京都を一望できる舞台の広さは清水寺の4.6倍あるそうです。左端にうっすらと見えるのはガラスの茶室「光庵」。吉岡徳仁氏によるデザインです。手前のベンチもガラス製。補助的に支えるフレームも鏡 … “将軍塚青龍殿と茶室” の続きを読む




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京都東山の頂きにある将軍塚青龍殿。
京都を一望できる舞台の広さは清水寺の4.6倍あるそうです。

左端にうっすらと見えるのはガラスの茶室「光庵」。
吉岡徳仁氏によるデザインです。


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手前のベンチもガラス製。
補助的に支えるフレームも鏡面仕上で、
存在ははかなく、モノとしての境界も曖昧です。

茶室としての趣については種々意見がありそうですが
自然とダイナミックに向き合おうとする意欲作です。

大分・熊本視察15

竹細工をモチーフにした木製トラス。表面だけの「お化粧」ではなくて構造がそのままデザインとしても生かされ自然光を受けて室内に複雑なシルエットを映します。2015.6.17 設計事務所 TIME




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竹細工をモチーフにした木製トラス。

表面だけの「お化粧」ではなくて
構造がそのままデザインとしても生かされ
自然光を受けて室内に複雑なシルエットを映します。


大分・熊本視察14

大分県立美術館、2階ブリッジからの眺め。水平に広がる天井、宙に浮くようなブリッジ、ガラスの手すり、これらのデザインの統一によって無重力の空間が広がります。2015.5.22 設計事務所 TIME




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大分県立美術館、2階ブリッジからの眺め。

水平に広がる天井、宙に浮くようなブリッジ、ガラスの手すり、
これらのデザインの統一によって無重力の空間が広がります。

大分・熊本視察13

竹籠を編み込んだような格子模様で覆われたブリッジ。床と天井仕上はフラットに仕上げられ格子模様はいっそう引き立てられています。格子はH型の鉄骨を溶接で組み合せた構造体ですがそれ自体がしっかりとデザインされた美しい姿です。2 … “大分・熊本視察13” の続きを読む





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竹籠を編み込んだような格子模様で覆われたブリッジ。

床と天井仕上はフラットに仕上げられ
格子模様はいっそう引き立てられています。

格子はH型の鉄骨を溶接で組み合せた構造体ですが
それ自体がしっかりとデザインされた美しい姿です。


大分・熊本視察12

「ガラスのファサード」だけじゃない。シンプルなボリュームは坂茂の大分県立美術館、コンセプトが形に直結した明快なデザインです。ガラスの向こうに透けて見える木組は大分の竹工芸を表現。モダンと地域性をコンパクトにパッケージ、そ … “大分・熊本視察12” の続きを読む




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「ガラスのファサード」だけじゃない。

シンプルなボリュームは坂茂の大分県立美術館、
コンセプトが形に直結した明快なデザインです。

ガラスの向こうに透けて見える木組は大分の竹工芸を表現。
モダンと地域性をコンパクトにパッケージ、
そこには実体を超えた象徴性が現れています。

大分・熊本視察11

まちの真ん中に現れたお寺のようなこの建物、別府のまちに残る市営の温泉施設です。昭和38年建設の木造2階建て、入母屋や寄せ棟屋根を組み合せ、正面に唐破風をあしらった堂々とした姿です。周囲の風景は近代的なビル群に変わる中当初 … “大分・熊本視察11” の続きを読む




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まちの真ん中に現れたお寺のようなこの建物、
別府のまちに残る市営の温泉施設です。

昭和38年建設の木造2階建て、
入母屋や寄せ棟屋根を組み合せ、
正面に唐破風をあしらった堂々とした姿です。

周囲の風景は近代的なビル群に変わる中
当初のデザインのまま現役で生き続けているところがスゴい!
公共建築のお手本のような存在です。




大分・熊本視察9

湯布院駅の待合室を兼ねたギャラリースペース。天窓のある明るい空間は徹底的にシンメトリー。あ、照明がひとつ消えてる(笑)中央に切られた天窓、切妻のフレーム、ヴォールトの屋根、屋根を支えるアーチ梁、テンションロッドを受けるか … “大分・熊本視察9” の続きを読む




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湯布院駅の待合室を兼ねたギャラリースペース。

天窓のある明るい空間は徹底的にシンメトリー。
あ、照明がひとつ消えてる(笑)

中央に切られた天窓、切妻のフレーム、ヴォールトの屋根、
屋根を支えるアーチ梁、テンションロッドを受けるかまぼこ型の金物、
2個で対になって整然と並ぶ照明器具など

装飾的なこれらの要素はなんとなく簡略化を装いつつも
すべての構成によどみがない、普遍のクオリティを持っています。