マティスのつくる神の世界。
礼拝堂正面には色鮮やかなステンドグラス、
側面に、聖母子と聖ドメニコの素描。
反対の壁面(写真手前)からはステンドグラスを通した光。
青、緑、黄色のステンドグラスは南仏の日差しを受け
白い空間に虹のような多彩な表情をつくります。
この空間には神の威厳という重たさは微塵もなく
あるのは慈愛に満ちたこの上ないやさしさです。
マティスのつくる神の世界。   … “週末連載~南フランスvol.166” の続きを読む
マティスのつくる神の世界。
礼拝堂正面には色鮮やかなステンドグラス、
側面に、聖母子と聖ドメニコの素描。
反対の壁面(写真手前)からはステンドグラスを通した光。
青、緑、黄色のステンドグラスは南仏の日差しを受け
白い空間に虹のような多彩な表情をつくります。
この空間には神の威厳という重たさは微塵もなく
あるのは慈愛に満ちたこの上ないやさしさです。
白い空間。 … “週末連載~南フランスvol.165” の続きを読む
白い空間。
マティスのデザインしたロザリオ礼拝堂。
神聖な教会は薄暗い空間が多かったのですが
この空間は床も壁も天井もすべて白。
一見、なんでもないように見えるこの空間も
マティスの革新的な考えに深く根ざしています。
ロザリオ礼拝堂の入口。 … “週末連載~南フランスvol.164” の続きを読む
ロザリオ礼拝堂の入口。
扉の上に描かれているのは聖母子と聖ドメニコ。
ここにもマティス特有の表現があります。
子供でも描けそうなくらい単純化されていますが
絵の中にはやさしさが満ち溢れています。
十字架のオブジェ。 &n … “週末連載~南フランスvol.163” の続きを読む
十字架のオブジェ。
屋根の上にちょこんと乗っかっているようなこの十字架、
まるでデッサンの線がそのまま形になっているようです。
教会というと天にのびていくようなイメージがありますが
マティスのデザインした教会は背が高くありません。
そのかわりに、この十字架が高さを補っているようです。
背の低い礼拝堂というボリュームとスケールアウトした十字架。
普通ならとても結びつきそうにないこの2つの造形が
マティスの解釈によってちゃんと教会としての存在感を示しています。
ドミニコ会修道院ロザリオ礼拝堂。 &n … “週末連載~南フランスvol.162” の続きを読む
ドミニコ会修道院ロザリオ礼拝堂。
「マティスの作った教会があるのを知っていますか?」
マティスとは、画家のアンリ・マティスのこと。
16年前、マドリードの日本人宿でのこと、
若い画学生からの質問でした。
当時はまったく眼中になかったこの教会、
その後、マティスのある絵に対面したことで
関心が一気に膨らむことになります。
その後、なかなかチャンスに恵まれなかったのですが
ついに、今回、現地にやってくることが叶いました。
旧市街の外側に広がる家並みと緑。 &n … “週末連載~南フランスvol.161” の続きを読む
旧市街の外側に広がる家並みと緑。
ニースから1時間、
ヴァンスは急峻な山並みの中にひっそりとたたずむまちです。
この写真の右方向、ここから歩いて5分ほどのところに
目指すべき聖地、ロザリオ礼拝堂があります。
山並みの中に見える集落。 … “週末連載~南フランスvol.160” の続きを読む
山並みの中に見える集落。
アンティーブから車で約1時間、
ヴァンスの集落が見えてきました。
そもそも、この旅をする目的となった
私にとっての聖地へ、ついにやってきたのです。
窓一杯に緑。   … “週末連載~南フランスvol.159” の続きを読む
窓一杯に緑。
以前、ボニューのところで触れましたが
石造りの旧市街は人工的に作られたまち、
密集したまちなかには豊かな樹木は少ないのです。
その分、住民一人ひとりの思いやそこからくる努力が
まちを彩る重要な要素になっています。
路地で遊ぶ子供。 &nb … “週末連載~南フランスvol.158” の続きを読む
路地で遊ぶ子供。
狭い路地は子供にはちょうどいいサイズで
たくさんの遊び場を提供しています。
車の騒音もなく、
路地に響く元気な遊び声はまちに生気を吹き込んでいます。
旧市街に顔を見せる教会のファサード。 … “週末連載~南フランスvol.157” の続きを読む
旧市街に顔を見せる教会のファサード。
中世に形成された旧市街の中はまるで迷路のようです。
そんな中で、
この道だけは、真っすぐと教会に向かっています。
軸線を強調したこの建て方は
この教会がバロック様式であることを示しています。
様々な時代の建築様式がまち並みに深みを与えます。