週末連載 台湾3

CoCo壱番屋にセブンイレブン思わず日本のまちにいるのかと錯覚してしまいそうですがここは台北、若者で賑わう繁華街、西門地区です。台湾は清の時代以降、中国の文化圏の中にありますが日清戦争後は日本の統治により、上からの日本化 … “週末連載 台湾3” の続きを読む




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CoCo壱番屋にセブンイレブン

思わず日本のまちにいるのかと錯覚してしまいそうですが
ここは台北、若者で賑わう繁華街、西門地区です。

台湾は清の時代以降、中国の文化圏の中にありますが
日清戦争後は日本の統治により、上からの日本化が進められました。

戦後は中華民国へ統治が引き継がれたものの、
今度は経済交流を通して、日本の文化や風俗が水平に広がっています。

地理学的か、地政学的かはさておき
台湾と日本の親和性の高さを感じています。

週末連載 台湾2

道の両側にずらりと並ぶバイク台北のまちを特徴つけるバイクのある風景日本のモビリティとはやや異なる、独自の進化形です。自動車より機動的で、自転車よりは随分とせわしない、蒸し暑い国に騒々しさと活気が同居する独自の空気感が存在 … “週末連載 台湾2” の続きを読む





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道の両側にずらりと並ぶバイク

台北のまちを特徴つけるバイクのある風景
日本のモビリティとはやや異なる、独自の進化形です。

自動車より機動的で、自転車よりは随分とせわしない、
蒸し暑い国に騒々しさと活気が同居する独自の空気感が存在します。

週末連載 台湾1

5月初めに訪れた台湾、写真は台北の繁華街、若者で賑わう西門地区です。スタバやセブンもあり、一見日本のまちと変わらない。そんな台湾は、わがまち出身の台湾総督、児玉源太郎とも縁が深く、現在に至るまで日本と密接な関係を築いてき … “週末連載 台湾1” の続きを読む



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5月初めに訪れた台湾、
写真は台北の繁華街、若者で賑わう西門地区です。

スタバやセブンもあり、一見日本のまちと変わらない。
そんな台湾は、わがまち出身の台湾総督、児玉源太郎とも縁が深く、
現在に至るまで日本と密接な関係を築いてきました。

一方で中国やアジアの文化を取り込んできた台湾、
文化の混ざり具合や人々の生きざまが興味深いですが、
そのあたりを何気ないまちの風景から読み解いていきます。


週末連載 スイス・ドイツ118

サッシュのバックマリオン吹抜けの大開口を支える補強材が列柱のように並んでいます。横からの風圧を受けとめるためのフレームですがX字のプレートでまるでレースの目のように透かし、石張りの重厚な建物に対し、軽快なデザインでまとめ … “週末連載 スイス・ドイツ118” の続きを読む




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サッシュのバックマリオン
吹抜けの大開口を支える補強材が列柱のように並んでいます。

横からの風圧を受けとめるためのフレームですが
X字のプレートでまるでレースの目のように透かし、
石張りの重厚な建物に対し、軽快なデザインでまとめています。


週末連載 スイス・ドイツ117

ドイツ歴史博物館展示ホール、壁と床のラインが一点で交わっています。明快な幾何学表現が特徴のペイらしいデザインです。この形、理屈ではわかっていても、大きな建物で実現するのは、たやすくはありません。しかも直角でなく斜めに交わ … “週末連載 スイス・ドイツ117” の続きを読む





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ドイツ歴史博物館展示ホール、
壁と床のラインが一点で交わっています。
明快な幾何学表現が特徴のペイらしいデザインです。

この形、理屈ではわかっていても、
大きな建物で実現するのは、たやすくはありません。
しかも直角でなく斜めに交わる交点なのでなおさらです。

しかし、その難しいところをクリアすることで
比類のない澄み切ったクオリティが現れます。

週末連載 スイス・ドイツ116

螺旋階段、内部見上げ鉄とガラスとコンクリートでつくられた高揚感のある空間。ディテールにも隙がなく、野暮ったさの微塵も感じられません。「完璧」を生み出すペイの意志の強さを感じます。2016.1.23 設計事務所 TIME




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螺旋階段、内部見上げ

鉄とガラスとコンクリートでつくられた高揚感のある空間。
ディテールにも隙がなく、野暮ったさの微塵も感じられません。
「完璧」を生み出すペイの意志の強さを感じます。


週末連載 スイス・ドイツ115

ガラス張りの螺旋階段が鮮烈なドイツ歴史博物館展示ホール。ルーブル美術館のガラスのピラミッドでも有名なI.M.ペイ設計です。大胆で強烈な個性をもつ造形、そして完璧なディテールを武器に建築美を生み出していきます。2016.1 … “週末連載 スイス・ドイツ115” の続きを読む




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ガラス張りの螺旋階段が鮮烈なドイツ歴史博物館展示ホール。

ルーブル美術館のガラスのピラミッドでも有名なI.M.ペイ設計です。
大胆で強烈な個性をもつ造形、そして完璧なディテールを武器に
建築美を生み出していきます。





週末連載 スイス・ドイツ114

ノイエ・ヴァッへこちらもシンケルの設計、衛兵の詰所として1816年に建築。もともと中庭だったこの場所、1931年には、ハインリッヒ・テッセノウにより屋根と天窓がつけられ第一次世界大戦の戦没者慰霊の場へ。第二次世界大戦後に … “週末連載 スイス・ドイツ114” の続きを読む




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ノイエ・ヴァッへ
こちらもシンケルの設計、衛兵の詰所として1816年に建築。

もともと中庭だったこの場所、
1931年には、ハインリッヒ・テッセノウにより屋根と天窓がつけられ
第一次世界大戦の戦没者慰霊の場へ。

第二次世界大戦後には、彫刻家ケーテ・コルヴィッツのピエタが置かれ
すべての戦争犠牲者のための追悼施設となっています。

ドイツが抱えてきた歴史がデザインとしても重層し、
精神性に満ちた空間は、深く深く、心を打つのです。



週末連載 スイス・ドイツ113

アルテスムゼウムの正面に広がるルストガルテンもともと王宮の庭園だったものですが長い歴史の中で何度も改変が行われ、ベルリンの壁崩壊と共に市民の公園へ。まさに市民の憩いの場となっているこの場所、まちの真ん中にこんな自由でのど … “週末連載 スイス・ドイツ113” の続きを読む




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アルテスムゼウムの正面に広がるルストガルテン

もともと王宮の庭園だったものですが
長い歴史の中で何度も改変が行われ、ベルリンの壁崩壊と共に市民の公園へ。

まさに市民の憩いの場となっているこの場所、
まちの真ん中にこんな自由でのどかな空間があるなんて
なんとも贅沢です。


週末連載 スイス・ドイツ112

カール・フリードリッヒ・シンケルのアルテス・ムゼウム。列柱が並ぶ堂々とした外観、いわゆる新古典主義のデザインです。「新」とつくようにこの建築ができたのは19世紀。紀元前に栄えたギリシャ様式のリバイバルです。新古典主義とい … “週末連載 スイス・ドイツ112” の続きを読む




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カール・フリードリッヒ・シンケルのアルテス・ムゼウム。

列柱が並ぶ堂々とした外観、いわゆる新古典主義のデザインです。
「新」とつくようにこの建築ができたのは19世紀。
紀元前に栄えたギリシャ様式のリバイバルです。

新古典主義といえば、大英博物館が有名ですが
アルテス・ムゼウムはその先輩格にあたります。

しかも、ただのリバイバルではなく
複合機能が空間として幾何学的に構成されているところが新しく
かつ美しく造形されているところにシンケルのスゴさがある、
まさに、玄人好みの建築かもしれません。