湯野の温浴施設では、工事が概ね終わり
最後に完成した建物の耐震調査を行いました。
構造設計をお願いしたグリーンデザインオフィスの岩田さんに
完成後の建物が計算通りの性能を有しているか、調査していただきました。
柱と梁の接合部の上(脚立の上方)で
柱の脇に置かれている小さな四角い箱上のものが計測器です。
この装置で建物の微細な振動を計測することで建物の固有周期がわかります。
固有周期とは建物の固さ、すなわち地震での揺れにくさの目安になるものです。
計測器で測定された微細な振動はパソコンの画面に波形で表示され
右側には建物の固有周期のグラフが示されています。
今回の計測結果は建物の長辺方向、短辺方向共に0.1秒で
十分な固さを保持し、なおかつ長辺、短辺とも固さが均等で
構造的なバランスが良いことも確認できました。
最後に建物が建っている土地の固さを測定。
地盤の固さも地震の際、建物の揺れに大きく影響するため
建物の固さと共に地震の揺れにくさを判断するための重要なデータとなります。
測定結果は、建物と同じく0.1秒で安定した地盤であることが確認できました。
日本列島は地震の活動期に入っているとも言われますが
それは山口県も決して例外ではなく、
県内には震度6強の地震を引き起こす可能性のある活断層がいくつもあります。
大切な人命や財産を守るために
このような調査によって客観的な耐震性を確認し
必要に応じて耐震性を高めていくことを重要で
少なくとも自身で関われる仕事では今後も実践していきたいと思います。