水平に伸びる屋根の軒先
軽ワゴンの長さがおよそ3.4mなので
かなり横長のプロポーションであるのががわかります。
棟上げが終わり、屋根工事や室内の造作工事が始まっています。
建物が仕上がれば見えなくなってしまうものばかりですが
実は建物の性能を左右するとても大事な工事です。
ここでしっかりチェックが建物の寿命にも関係するため
現場とコミュニケーションしながら、チェックしていきます。
屋根下地の防水用ルーフィング
素材の確認やシートの重ね代、傷がないかなどチェックを行います。
軒先の唐草(先端の板金材)とルーフィングの取合い
雨は基本的に上から下に流れるので
部材は下から上へ重ねていきます。
なので、唐草が下になり、ルーフィングがその上に重なります。
たまに唐草が上に取り付けてあるのを見かけることもありますが
基本はこの写真のようになるべきではないかと思っています。
垂木と垂木の間には断熱材が充填され、
その上には30ミリの通気用の空間を確保、当事務所の標準納まりです。
経験的にもこの隙間を設けることで
屋根からの暑さをかなり軽減することができます。
通気用の隙間は屋根全面に設けられており
このあと穴の空いた面戸板をかぶせて仕上げていきます。
耐震性をしっかり確保するための金物が取付けられた段階で
構造事務所の金物検査を行いました。
今回、梁と柱の接合部が表しになる箇所が多いため
接合部がすっきり見える金物工法を採用しています。
写真の部分は壁に隠れますが、
梁と梁をつなぐ接合金物、柱と梁を固定する接合金物など
構造図の仕様と合致しているか照合していきます。
こちらは柱の足元に取付けた引き寄せ金物
地震時には、特に建物の出隅部分に大きな引き抜き力がかかるので
強度のある金物でしっかり補強します。
天井は貼らずに梁や構造用合板がそのまま表しになるため
屋根を仕上げる前に照明器具などの配線が設計図通りの位置に
確実に配線されているかどうか、1箇所1箇所確認します。
カフェ兼ラウンジ部分
庭に面するこの部分も今見える木材がほとんど表しになります。
ここに木製建具がはまって開放的な空間になる予定です。
円形の浴槽がある貸切風呂
土間の防水や壁の耐力壁、仕上げ材を貼るための下地材など
少しずつ、形が整ってきました。
外に見える青い柱は目隠し壁の下地となるもので
浴室から庭越しに湯野の山並みや空が望める予定です。