臼杵インターから現場に行く通り道、
昭和っぽい2階建ての家が建っています。
あまりの何気なさにうっかり通り過ぎそうでしたが、なにやら気配が・・・
改めて見直すと
2階部分が平屋に対し、45度くらいの角度を振って引っ付いています。
2つのボリュームに角度をもたせて構成するのは
建築家のやりそうなデザイン手法ですが
どうみても建築家の手が入っているようには見えません。
しかも、
角度だけではなく、その引っ付き方がどうにも怪しい。
2階建ての妻側から見るとこんな感じ。
一見、ひとつの建物に見えますが、接続部分がどうにも不自然です。
接続部分に寄ってみると・・・
なんと!
左の2階建ての外壁は、平屋側の窓の途中にぶち当っています。
建築の仕事をする人間の言葉で言うと、「納まっていない」のです。
おそらく
あの窓を開けると、2階建て側の外壁の断面が露出して見えるはずです。
どんな事情があったかは知る由もないですが
無作為なさりげないさとは裏腹のショッキングな状況、
せつなさすらも漂うトマソン級の建築と言えそうです。
それにしても人間というものは何をしでかすかわからない(笑)
こんなスリリングな建築は、AIでもなかなか思いつかないでしょう。